平成17年(2005年)度台湾・台中交流事業(822日〜26)

 

822()

午前10時過ぎ、予定より3時間も早く国立台中技術学院学生 10名、邱先生と姪(1)12名が来貝しました。


コスモスシアター内で昼食を終えて、マイクロバスで善兵衛ランドへ向かいました。大型反射望遠鏡で金星や太陽を見ましたが、昼の明るい時間に金星が見えるのは驚きでした。研修室ではテレビで紹介された善兵衛ランドのビデオを見て、説明を受けました。少々昔の細かい話が続いたので、理解できたかどうか心配です。

 

水間寺ではお参りしたり、馬の像の写真を撮ったりした後は、おみくじで占う学生が多くいました。「凶」が出て戸惑う学生1名あり、そこはボランティアの女性が上手にアドバイスして、枝に結びました。学生のほっとした表情が印象的でした。「厄年の一覧」看板があったので尋ねたところ、台湾にお寺がないのでこのようなことは知らないとのこと、一つの大きな発見でした。


国華園は、平日のせいか閑散としている店内でのびのびと花 (何故か造花、気付いていなかったかも)などをバックにスナップ写真!でも、店内で大いに関心を持ったのは「おみやげ」コーナーの食品でした。

午後5時からホストファミリーと対面、芦田会長に続いて邱先生が代表してご挨拶されました。広島大学に6年間も留学されていたので、大変流暢な日本語でした。そして、学生とホストのマッチングが行われて、それぞれが今宵の宿へ向かいました。いま頃は、初めての日本家庭で話が弾んでいることでしょう。

 

823()

初めてホストファミリーと過ごした翌日の午前9時、つぎつぎと学生がホストと一緒に日本語講

習会場に集合しました。皆、晴れやかで生き生きとした顔をしていました。

講習が始まるまでのつかの間、互いにホストファミリー宅であったことを話している様子でした。

いよいよ「日本語講習」が始まり、横に座っているボランティア講師と学生が初対面の挨拶、自己紹介が繰り広げられました。 昨年までと異なり、教材は新聞の切り抜き「もっとサイエンス」、内容は「髪はなぜ伸び続けるの?」「クーラーはなぜ冷えるの?」「光の速さはどう測るの?」など、さらに「今どきの大学生」「就職」についての記事が準備されていました。 台湾と日本の異なる事情も比べながら、日本語会話や筆談で話が進んでいました。多くは共通の語句ですが、中には互いに意味や状況が理解しにくいものも含まれていました。講義形式ではないので、話しが自由で大いに弾みました。生きた日本語を学ぶ機会になったことと思います。


昼食は「回転寿司」へ全員が車に分乗して行きました。平日の日中のせいか、広い店内は閑散としており、それぞれが3-4名のボックス席で日本の寿司やデザートを味わっていました。

誰とは申しませんが、10皿も食べた人がいるような、いないような感じ(あとは想像におまかせ)。皆の口に合っていたようで、日本と食文化は共通しているのかも知れません。 

 

午後130分、天候があまりよくなかったので、奈良方面やUSJ行きを急遽取り止めて「大阪海遊館」へ自動車に分乗して出発しました。せっかく、楽しみにしていた人達には申し訳ありません。次回の来日までのお楽しみにしてください。

 

 

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昨日の午後はあいにくの雨になったので、一人(奈良方面)を除いた学生たち11名はホストファミリーと「大阪海遊館」へ自動車で直行、大いに日本の魚類を楽しんで来たようでした。

今朝は日本語学習の2日目、少しリラックスした雰囲気の中、新たな日本語ボランティア講師も迎えて、正午まで熱心に学習しました。

昼食は「オオクワ」内の食事処でそれぞれが好きなものを注文して食べました。その後は店内にある「百円ショップ」に行く姿が多く目に付きました。明日は大きな百円ショップにも行く予定と伝えていたのですが、やはり帰国間近かになると「おみやげ」のことが気にかかるようです。

午後130分から、日本文化体験「茶道、着付け、踊り」が行われました。初めて浴衣を着た学生が多かったようですが、近隣の和装店の方にお願いして本格的に着せていただきました。容姿やしぐさが日本の雰囲気によく溶け込んでいました。


「茶席」の体験をした後は「さくらさくら」の琴の演奏に合わせて踊りと歌の練習を午後5時までみっちりと行いました。観覧のバックコーラス?の女性会員たちからは、何度も「上手!」という声が聞こえていました。明日の「さよならパーティ」で披露するためにも一所懸命練習していましたので大いにご期待ください。

 

 

825

今日は日本語学習の最終日、「2頭のロバがロープに繋がれている」6枚の絵を見て、ストーリーを作るという学習は学生とボランティアのグループ学習で行われました。 6枚の絵の状況を見て、順を入れ替えて自分なりの作文づくりでした。それは原稿用紙400字以上の作文であり、印刷・製本されて交歓パーティでは一人ずつ発表しなければならないので真剣そのものでした。

正午過ぎに市長が日本語学習の様子を見に来られましたが、 5回目を迎えて初めてのことでKAIFAとしても大変嬉しいことでした。市長は作文を手にしながら、作文づくりがどのようにして行われたかを尋ねたり、皆が上手な文字で素晴らしい作文を書いていることに感心していました。

国立台中技術学院から記念品が贈られ、また貝塚市からも記念品が学生一人ひとりに贈られました。


昼食は市役所近くの中華料理店で摂りましたが、台湾の味と遜色がないようで学生たちは満足している様子でした。

午後2時、6人は岸和田城とだんじり会館へ、そして他の6人はりんくう泉南ショッピングセンターへ行きましたが、店が大きく1時間30分では時間不足の様子でした。

午後6時半、ゆかたに着替えた学生の入場で交歓パーティが立食形式で始まりました。料理はKAIFA会員による得意の手づくりのものです。一人ひとりに会長から日本語講習の修了証書が手渡された後、 80名近くが参加して盛大に行われました。

昨日練習した「さくらさくら」を歌い、踊りも披露されました。琴の演奏や踊りの指導など会員が大いに関わって進行しました。


参加者はホストファミリーや一般会員などが駆けつけ、幼児から少々高齢者まで賑やかな時間となりました。

パーティは午後9時近くにお開きとなりましたが、振り返ってみると45日間の台湾交流事業に関わったKAIFA会員は約50名に上るものでした。

名残惜しいですが、明日の午前10時に見送りすることになります。

 

 

今回来貝した国立台中技術学院学生に次の5項目の設問につき、アンケート致しました

設問1:

日本・日本語に興味を持った動機を教えてください。

設問2:

今回の来日で日本・日本人をどのように感じましたか?

設問3:

台湾のことについて特に日本人に伝えたいことがあれば教えてください。

設問4:

貝塚市に滞在して感じたこと。(日本語学習、文化交流、ホームスティ)

設問5:

その他

 

アンケートの結果はつぎの通りです。

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