平成18年度台湾・台中交流事業(821日〜25)

2006915

台湾交流事業が無事終了!

 

第6回を迎えた「台湾交流事業」は、821日(月)午後から始まりました。


洪先生と台湾国立台中技術学院の学生10名が大産大で研修するグループから分かれて、 KAIFAが計画した事業に参加しました。今回は男子学生が4人含まれ、日本語の学習経験が6年以上もあると聞いていたので、どんなレベルか興味も持ちながら出迎えました。


学生の年齢は17歳から25歳まで幅が広く、年齢層が広いグループです。
 

 コスモスシアターでメニューから昼食を選んで注文している様子は、日本の若者と見間違うような光景でした。 

日本語学習がまだ23年程度の学生はたどたどしく思いましたが、さすが一所懸命に勉強しているだけに、私たちの想像を大きく越えていました。

今回はホストとして10家族にお世話になりましたが、受け入れに慣れた方々だったので、大きな支障はなかったのではないでしょうか。それぞれのご家庭ではいろいろなやりくりが大変な45日であったと思います。
 

2日は早朝9時から日本語学習が始まり、まず日本のテレビからの録画を映像なしで約1分間聞いて書き取りに挑戦してもらいました。 

私たちは聞いて理解できるのですが、聞きながら書き取るのは至難の技(いわゆる速記のようなもの)です。それを課された学生も内心驚いたことと思います。 

ここでも私たちと違うと思ったのは、約6年間日本語を勉強している学生はおおむね正確に書いていたのです。さすが、漢字の国で頑張っている学生がここに来ているという印象は強烈でした。 

レベルの高い学生には日本語教材が易しすぎたように思いました。

日本の生徒に「国語」を教えているような錯覚に陥ったときもあったぐらいです。


今回は日本文化体験は山手地区公民館で行いましたが、その時に水間鉄道の電車で往復する乗車体験も入れました。

内容は着付け・茶道や舞踊(「さくらさくら」)などでゆったりした時間を過ごしました。でも、初めての経験をした学生にとっては緊張した時間だったでしょう。


3日間続いた日本語学習後の昼食はボランティアが案内した回転寿司やセルフサービスコーナーで飲食してから、100円ショップなどでの買い物は時間が足りないほど忙しかったようです。


この間に市長表敬訪問・ホストファミリープランや自分で立てた計画で行動するなど、さまざまな経験を積んで帰国しましたが、今後も日本語学習を続けて、成長した姿を見かけたり、さらに交流が続くように期待しています。

高橋 智夫 記

台湾からの学生、力丸君を迎えて

 

毎目、厳しい暑さにうんざりさせられている頃、821日から我が家に、俄か息子が訪れました。ニックネームが、力丸(りきまる)、[名は体を現す。]まさに、ぴったりでとても優しく、礼儀正しく、健康そのものです。私は、すぐにフアンになりました。


彼は、日本をとても愛してくれています。日本のことなら何でも知りたい、心から日本が好きだということが、とても伝わってきました。こんなに日本に対して熱い心を持った、若い青年外国人を迎えることが出来て、私達家族は、とても暖かい気持ちにさせられました。
 

日頃、家族揃って夕食を食べることも、少なくなってしまっていますが、力丸滞在中は、揃って楽しく夕食を食べ、遅くまでいろいろと話がはずみ、充実した交流が出来ました。
 

後日に、彼からの手紙は、一人ずつに、丁寧に、喜びの気持ちを表してくれていました。私は、そのことに素直に感動しました。
何時もながら、このような、素晴らしい、楽しい企画に、ご尽力いただいた全ての方々に心から感謝を申し上げます。
 

写真は、三人の息子たち。本当によくビールを飲みました。

石原 三永子 記

日本文化体験

 

2日目午後、山手公民館で茶道と日本舞踊の体験をしました。
 

まず、学生は浴衣に着替えました。女性は何だか急におしとやかになりました。男性もなかなかよく似合って落ち着きを感じました。

 

茶道は繁本さんのお手前で、お茶菓子と抹茶をいただく作法を教えてもらいました。お作法はぎこちないけれど皆真剣です。「おいしい」とお代わりをした人もいました。お手前にも興味があり実際にやっていた人もいました。

 

次に日本舞踊です。まず、日本古謡「さくら」を赤阪さんの琴に合わせて練習しました。

女性は石原さんに踊り方を教えてもらいました。扇を持つのも初めて、着物を着るのも初めて、でもすぐに覚えました。しなやかな手つき、身のこなしでなかなか上手。みんな一生懸命です。男性は歌を歌いました。短時間でしたが一応マスターできました。

 

浴衣を着て半日過ごしましたが、みんな着物がお気に入りで写真をパチパチ。「脱ぐのが嫌だ。」「もっと着ていたい。」と言う声も聞こえてきました。今の日本の子供たちも忘れている貴重な体験だと思いました。

 

4日目午後、イベント部会では夜のパーティーの料理作りです。その途中で学生も参加して巻き寿司作りの体験です。巻きすに海苔をのせ、ご飯をのせ、具をのせ、くるっと巻きます。具がとび出したり、端に寄ってしまったり、太すぎたり、細すぎたりとかはあったけれど、みんな喜んで作りました。家庭であまり料理をしない台湾の学生にとってはよい経験でした。

 

さようならパーティー第4日目夜、いよいよ明日はお別れです。全員浴衣姿で艶やかです。


芦田会長の挨拶から始まり、3日間の学習成果である日本語の終了証を一人一人貰いました。にこにこして嬉しそうです。 次に高橋副会長の乾杯の音頭で会食が始まりました。テーブルにはイベント部会の人々が作ってくれた料理がたくさん並んでいます。料理体験で作った巻き寿司もあります。
 

お腹も膨らんだ頃、作文発表です。テーマは日本に来ての感想です。日本語一級をとっている人から習い始めてまだ一年の人と、程度の差はありますがみんなよく書けています。それぞれの思いが伝わってきました。ホームステイをしたことが一番の印象のようで、多くの人がホームステイ先のことを書いていました。
 

その後、「さくら」の踊りの披露です。赤阪さんとお友達の二人のお琴の演奏から始まり、男性の歌に合わせて女性が艶やかに踊ってくれました。拍手喝采です。
 

最後は参加者全員で炭坑節を踊りました。


お礼に台湾の学生が台湾の歌を歌ってくれました。短時間でしたが台湾の学生と一緒に楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

この貝塚での思い出は台湾の学生たちもきっと忘れないでしょう。

行 洋子 記

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